先日、我が家の小3息子ソウくんが初めての漢検8級に挑戦してきました。
結果はまだ先ですが、挑戦してみた感想を簡単にまとめると「やってみてよかった!!また次も受けさせたい!」です。
受ける前は「実際にどんな雰囲気なのか?」「わざわざ受けさせる必要があるのか?」と疑問がたくさんありましたが、一度受けてみると「なるほど、こんなかんじか!」と納得。
次回からは安心して挑戦できそうです。
我が家のように、「受けてみたいけど、どんな感じなのかわからなくて、一歩を踏み出せない。」「当日の流れがわからなくて心配…。」という方もいるかと思います。
会場によって違いはあると思いますが、今回私たち親子が漢検8級を受けた体験をレポートしますので、これから受ける方の参考になれば嬉しいです。
まず基本情報…漢検ってどんな試験?
漢検(日本漢字能力検定)は、漢字の「読み・書き・部首・熟語の意味」などの知識を問う試験です。
級ごとにレベルが決まっており、今回受けた8級は小学校3年生レベルの漢字から出題されます。
試験はマークシートではなく、すべて手書きで、8級の場合は150満点中80%程度正解が合格基準です。
漢検には4つの受験方法があります。
個人受験 対象…1~10級 全国にある公開会場で受験する方法。 年3回(6月・10月・2月)実施。 | 漢検CBT受験 対象…2~7級 漢検CBT会場でコンピューターを使って受験する方法。 全国に会場あり、都合の良いときに受験できる。 |
漢検オンライン(個人受験) 対象…2~10級 タブレット端末を使って自宅で受験する方法。遠隔での有人監視あり。 検定日は毎週日曜日 | 団体受験 対象…準会場2~10級 公開会場1~10級 所属している学校や塾や企業などで受験できる。 受験日は実施する団体により異なる。 |
今回は2月に実施される第3回個人受験に挑戦しました。

塾に行っていないソウくんの選択肢は、個人受験か漢検オンライン。
漢検の目的のひとつが「試験の雰囲気に慣れること」だったから、試験会場に行ってテストする方法を選んだよ。
2025年2月16日(日) 漢検8級受験レポート
試験当日の朝、持ち物と心がまえ
持ち物について
案内に書いてあった当日の持ち物は以下の通り。
必ず持ってくるもの
- 受験票(はがき)
- 鉛筆またはシャープペンシル(HB・B・2B)
- 消しゴム
- (1級~3級のみ)顔写真(受験票に貼付)
※筆記用具は漢字が書かれていないものを用意
必要な方のみ
- 腕時計(スマートウォッチ不可)
- ルーペ(拡大鏡・虫眼鏡)
- 座布団・クッション
- ハンカチ・ティッシュ(中身のみ)
※漢字の書かれていないものに限る
※使用する机やいすは一般的なものなので、高さが心配な方は、座布団など調節できるものの持ち込み可。
案内されている持ち物以外で個人的に用意しておいてよかったと思ったものは、キッズ携帯です。
キッズ携帯のおかげで試験終了後の混雑の中でも安心して合流できました。
あとは試験中に飲めるわけではありませんが、とりあえず水筒。
それ以外は、忘れ物防止のためにも、なるべく荷物を減らすようにしました。
心がまえ
緊張すると吐き気を感じてしまうほど繊細なソウくん、プレッシャーを与えてしまっては試験どころではなくなってしまうので、とにかく軽い気持ちで試験に挑めるように声掛けをしました。

とにかく楽しんでおいで!結果はどっちでもいいから、試験ってどんなかんじなのかな、どんな子が試験受けるのかなって観察しに行く気持ちで行っておいで!
って声をかけてテスト内容の話は一切しなかったよ。
実は「緊張しすぎて試験会場で吐かないか」が一番のわたしのドキドキポイントでした。笑
当日の朝は遅刻しないように早めに出発
試験時間は10時~10時40分の40分間。
「検定時間の15分前を目安に受験教室にお越しください。」と書かれていたので、9時半頃到着を目標に家を出ました。
会場は車で30分くらい、電車だと20分+徒歩15分くらいの場所です。
車での来場は不可なので、近くまで夫に送ってもらって、途中から歩いていくことにしました。
渋滞の可能性も考え早めに出発したら、とても早く会場に着きそうになったため、かなり手前から降ろしてもらって、会場まで30分ほど息子と2人で歩いていきました。(手前すぎて遅刻するかと思って、すごく早歩きしたから結構疲れた。)
車の中で少し緊張し始めたソウくんでしたが、この30分のウォーキングで適度に疲れリフレッシュでき、会場に着く頃には、ほとんど緊張していなかったので、結果的に良かったと思います。
試験会場には予定していた試験開始30分前の9時半すぎに到着。すでにたくさんの親子連れがいました。
会場に到着!入室までの流れ
会場はどんな雰囲気?
会場に到着して思った最初の印象は「うわっ!めっちゃ人いる。(しかもきちんとしてそうな親たちばかり)」です。
想像以上に受験者がいて驚きました。
やはり付き添いの親たちは、教育熱心そうな人、いい仕事してそうな雰囲気の人、エリートっぽい人、が多い気がして「場違いか?」と一瞬だけひるむ私。
小学校の参観日を考えると、父親3割・母親7割でやっぱり子供のことは母親が多いよね、という気がするのですが、試験会場はお父さんもたくさんいて父母比率は同じくらいかなと思いました。
(教育熱心なお父さんも多いのですね。)
建物に入るとさらにたくさん人がいて、周りの流れを見ながら「ん?そっち行けばいいの?」と察しながら進んで行きました。
会場には案内の方も立っていましたが、大声で案内するといったことはなく、質問されたら答えますスタイル。
本当にみんな「ん?そっち行けばいいの?」って思いながら進んでいるんだろうなという空気です。笑
流れを見ながら、階段にたどり着き、試験会場の階まで列に並びながら登っていきました。
試験会場の階についてから入室まで
試験会場の階には部屋がたくさんあり、各部屋の前に受験級と受験番号が書かれた紙が貼ってあるので、自分の受験番号と照らし合わせて部屋を探します。
廊下の少し広めのスペースに、教室一覧が書かれている紙が掲示されていたので、そちらで確認して部屋に向かいました。
試験開始20分前までは部屋に入ることが出来ません。
廊下で待機することになるので、自分の部屋の前で待つ人や、部屋を探し歩いてる人、とにかく人混みであふれていました。
試験開始20分前
やっと入室可能になり、机の上に並べられている試験用紙に記入されている受験番号を確認しながら、自分の席を探しました。
席を見つけたら、机の上に鉛筆数本と消しゴムと受験票(必要な人はハンカチ・ティッシュなど)を並べて置いて、筆箱はカバンになかにしまっておきます。
カバンを置く場所はないので、自分の足元に置くようにし、忘れ物防止のために上着は私が預かりました。
周りを見てみると、大体小2~3くらいかな?という子が多かったと思います。
ほとんどの子は親と一緒に席まで来ていましたが、中には1人で席を探している子もいて、「しっかりしているな」と感心しました。
試験開始10分前までに付き添いの親は退室しなくてはいけないので、試験用紙に記入してある名前・受験番号に誤りはないか、自分で名前を記入するところはどこかを一緒に確認したあと、退室しました。
試験開始!試験中の雰囲気はどうだった?ソウくんに聞いてみた
付き添いの親が退室し、試験開始10分前になると、試験の説明と名前や受験番号に誤りはないかの確認があったようです。
間違えがあったら、受験票についている訂正用紙に書いて、机の上に出しておくと試験官が確認して直してくれるということでした。
説明と確認のあとにすぐに試験が開始されたようです。

ソウくん、試験はどうだったのだ?

試験監督は怖くなかったし、消しゴムを落としちゃったけどすぐに拾ってもらえたし、安心して受けられたよ!
待っている親の過ごし方
漢検の公式から出ている案内には、原則待合室は設けていないと書かれていましたが、今回の会場は待合室が解放されていました。
私は近くのカフェで優雅に待とうと思っていたので、会場をでてカフェに向かいました。
しかし残念なことに、狙っていたカフェはお休み…。
会場にもどると、建物入り口付近で待っている人がたくさんいたので、私もそこで日向ぼっこして読書しながら待つことにしました。
会場付近に時間潰しができそうな場所はなかったので、ほとんどの人が待合室や廊下や建物の外で待っていたのではないかなと思います。
良い天気だったので、散歩に行けばよかったかなとも思ったのですが、試験前にすごく歩いて疲れていたので、散歩気分にはなれませんでした。
試験終了!退室の流れと周りの様子
試験終了後はすぐに帰れる??

試験が終わったら、すぐに退室してくださいって言われたよ!
部屋を出てすぐの廊下で待っている親もいっぱいいたから、出るときもすごく混んでたよ!
出てくるタイミングと迎え方
試験前の廊下の混雑で人混みにギブアップした私は、試験会場の階まで迎えに行く気に慣れなかったので、試験終了5分後くらいにソウくんのキッズ携帯に電話して、「1階のロビーで待っているから自分で下まで降りてきて」とお願いしました。
混雑の中、行きのときに使った階段を見つけ自分で降りてきてくれました。(母は少し感動しました。)
キッズ携帯があったおかげで、終了後の待ち合わせがお互いに不安なく上手くいき、スムーズに合流できました。
試験前に不安で泣いている子も見かけたので、不安が強い子は試験部屋まで迎えに行ったほうがいいかもしれませんが、大丈夫そうな子であれば、キッズ携帯を持たせて終了後に電話で待ち合わせしたほうが、混雑防止にもなって良いと思います。
建物前の道は迎えの車がたくさん!!
合流して建物の外に出ると、建物前の道は迎えのために停車してる車が沢山いました。
漢検の公式案内に「送迎も含めて、車やバイク、自転車での来場は禁止」とされているのですが、この混雑具合をみて納得しました。
みんなが車送迎したら、道路が大変なことになってしまいます…。
渋滞も発生しそうで結構危なかったです。
我が家は会場から少し離れた場所に車で迎えに来てもらうことにし、合流地点まで歩きました。
どうしても車で行きたい方は、周辺の迷惑にならないように会場から離れた場所で乗り降りし、歩くのがおすすめです。
10時~10時40分までの早い時間の試験だったので、お昼前に自宅に帰宅できました。
漢検の疑問Q&A
Q、漢検受けてみてどうだった??

A、会場が広くてびっくりした!最初は緊張してたけど、やってみたら意外と大丈夫だった。
漢検を受けるために、漢字の勉強のやる気が出たから、また来年も受けたいな。
Q、試験開始前、トイレは混んでた?

A,女子トイレは結構並んでた!
ソウくんは試験前にトイレに行かなかったから男子トイレの様子はわからないけど、時間に余裕をもって早めに行っておいたほうがいいなと思ったよ。
試験開始後に私も女子トイレにいったんだけど、行ったところは個室が3つしかなかったから、場所によって違うとは思うけどこれで混雑してたのかなって思った。
Q,付き添いの親はどこまで入れる?

A,試験会場の教室の席まで一緒に行けるよ!
試験開始10分前までに退室すればいいから、不安な子はギリギリまで一緒にいてあげられます。
Q,受付はあるの?

A,受付はなくて、会場についたら、まっすぐ試験の部屋に向かったよ。
Q,用意していて一番よかったものは?

A,キッズ携帯!おかげで安心して別行動が出来たよ。
まとめ 初めての漢検を振り返った感想と次回にむけたポイント
初めての漢検、どんなものかとドキドキでしたが、思ったよりかしこまった雰囲気ではなく、落ち着いて受験できました。
会場の雰囲気は意外とあっさりとしていたので、肩の力を抜いて受けられたのだと思います。
受験生も同学年くらいの子が多いと分かると、緊張も和らぎました。
学校よりも勉強への意識が高い子が集まっているので、自分もこれから頑張ろうという良い刺激にもなったようです。
「東大に行きたい」という夢を持っているソウくんですが、自分のライバルになるかもしれないたくさんの子たちを自分の目で見られたことも、よい経験だったのではないかなと思います。
漢字を覚えるための反復学習が嫌いなソウくんでしたが、漢検合格するぞ!という目標をもって取り組むうちに、漢字の勉強に前向きに取り組めるようになりました。受験して本当によかったです。

一番の心配事だった「緊張しすぎて吐かないか」というのも、まったくなかったからホッとしました!
これからも漢検や英検、いろんな試験を受けて、試験慣れしてくれたらいいな。
次回に活かす!今回の漢検で学んだこと まとめ
- 時間には余裕をもって出る
- プレッシャーをかけないようにするために、試験前に試験の話をしない
- 会場まで車で行きたいと考えている場合は、周囲の迷惑を考え離れた場所で乗り降りする
- 歩くと試験前にリラックスできて良い
- 試験会場の部屋の前でスタンバイしてても、試験開始20分前まで入室できないから、部屋前ではなく広い場所で待つほうがよい
- 会場の雰囲気は意外とあっさりしている
- 忘れ物をしないように、余計な荷物は持たせない
- キッズ携帯は必須
- 試験中に有意義な待ち時間を過ごせるように考える
今回実際に漢検を受けてみて学んだことを活かし、次回もソウくんがリラックスして試験に挑めるように努めたいと思います。
次の漢検もやる気まんまんなので、またしっかり準備して挑戦したいです。
今回の内容が少しでも参考になれば嬉しいです。受験される方、頑張ってくださいね!

漢検を受けるか悩んでいるなら、試しに受験してみる価値あるのだ!
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