
中国のお土産で、珍しいお茶をもらいました!
夫が会社の方から、中国のお土産として珍しいお茶をいただきました!

その名も「正岩肉桂」
初めて聞く名前のお茶に、もらった瞬間からワクワクです♪

なんでお茶なのに、“肉”って字が入ってるのだ?
肉っぽい味がするのか?
名前だけ見ると、“肉”や“岩”という字があって、本当にお茶なの?と不思議に思ってしまうこのお茶。
漢字のインパクトに負けて、どんな味や香りか、まったく想像がつきません!
今回の記事では、この「正岩肉桂」がどんなお茶なのか、
そしてパッケージに書かれていた言葉にはどんな意味があるのかを、調べたこととあわせてご紹介します!
中国茶の魅力を、同じくお茶好きの皆さんにお届けできたら嬉しいです♪

この記事は「正岩肉桂」学習編!
実際に飲んでみた味や香り、感想が気になる方は、
ぜひ**別の記事(実飲編)**もチェックしてみてね♪
正岩肉桂ってどんなお茶?
正岩肉桂の基本情報
- 正岩肉桂は、中国福建省の武夷山で作られる伝統的な烏龍茶
- 武夷岩茶の一品種(なかでも特に人気が高い✨)
- 焙煎度…中〜強焙煎(中火〜強火)が一般的。
- 発酵度…中発酵〜やや高発酵(約40〜60%)程度。

正岩肉桂は
“ジョン・イェン・ロウ・グイ”
武夷岩茶は
“ウー・イー・イェン・チャー”
と発音するんだって~✨
正岩肉桂ってどんな意味なの?
- 正岩=武夷山の中でも、岩の多い「品質の高い核心エリア」
- 肉桂=シナモンのような香りをもつ岩茶の品種名
「正岩」とは、武夷山の中でも特に岩が多く、質の高いお茶が育つエリアを指します。
この地域で育った茶葉は、岩からのミネラルをたっぷり吸収しており、香りも味わいも濃厚で上質です。
「肉桂」は、中国語でシナモンのこと。
スパイスのシナモンが入っているわけではなく、焙煎の工程でほんのりとシナモンのような甘くスパイシーな香りが感じられることから、シナモンを意味する「肉桂」が品種名として付けられました。
「肉桂」は武夷岩茶の中でも特に人気のある品種のひとつ。
育てやすく、生産量も多いため、現在では武夷山で最も広く栽培されています。
つまり「正岩肉桂」とは、
武夷山の“正岩エリア”で育てられた“肉桂”という意味で、
香り・味ともに高品質なお茶のこと。
名前の通り、香りが豊かで、深みのある味わいが楽しめる品種です。

正岩エリアでとれた、シナモンみたいな香りのお茶ってことなのだ!

名前の「岩」と「肉」にちょっとびっくりしたけど、
意味を知ると、「なるほど!」って思えて、ちょっと親しみがわいてくるかも♪
武夷岩茶ってなに?
正岩肉桂は武夷岩茶の一品種――ではその武夷岩茶とは?
武夷山の岩だらけの険しい山地で栽培される高級烏龍茶の総称です。
岩の隙間から湧き出るミネラル豊富な水や、独特の気候がもたらす香りと味わいが特徴で、
世界的にも評価されています。
何度もじっくり焙煎されることにより、
「焙煎香(ロースト香)」がしっかり感じられるタイプが多いです。
焙煎が進むほど、香りにナッツのような香ばしさやチョコレートのような深みが出てきます。

武夷岩茶(ぶいがんちゃ)は伝統的に「炭火」で焙煎(ばいせん)されるお茶。
だけど、最近では量産品や一般向けには、 電気やガスでの機械焙煎されることもあるよ。

高級な伝統製法のお茶は、炭火焙煎!
お茶のランクや目的によって焙煎方法が使い分けられているのだ。
「炭焙(たんばい)」や「炭焙火香(たんばいひこう)」って書いてあれば、炭火でじっくり焙煎された証なのだ!
また、武夷岩茶は烏龍茶の中でも発酵度が高め(約40~60%)。
緑茶のような青さはなく、まろやかで熟成感のある味わいが魅力です。
香りに奥行きがあり、コク・甘み・渋みのバランスがとれたお茶とされています。

「肉桂」は、甘くスパイシーな香りが焙煎によってより引き立つのが特徴。
早くクンクン嗅いでみたいのだ~
岩と霧が育てるお茶の楽園「武夷山」

武夷山は、中国福建省にある美しい山岳地帯。
中国茶ファンには「岩茶」の産地として有名な聖地であり、
お茶好きだけじゃなく、自然・歴史・アクティビティが楽しめる✨超人気の観光地✨です。

武夷山をネット検索してみたら、すっごく綺麗な景色だったよ~。
西遊記!!ってかんじの風景😊
武夷山は岩が多く、霧が深く、水がきれいという、お茶にとって最高の環境。
そんな環境の、岩のすき間に生える茶葉から作られるお茶を「岩茶(がんちゃ)」といい、
力強くて香り高いのが特徴です。
本来の「岩茶」は、武夷山のものだけを指します。
「岩茶」は中国語で「岩(がん)の中の茶=岩の間に育つお茶」という意味。
しかし、ただ岩場で育てば岩茶、というわけではなくて…
- 福建省の武夷山という特定の地域
- 独特の岩山の地形・気候・水・霧の中で育つ
- 「半発酵+焙煎」で仕上げる烏龍茶
地名+伝統的製法=岩茶なのです。
他の地域で作られた烏龍茶は、岩茶とは言いません。

岩茶=武夷山の恵みがつまった特別なお茶なのだ。

武夷岩茶って、正岩肉桂のほかにもいろいろあるんだって。
有名なのは
「大紅袍」「水金亀」「白鶏冠」「鉄羅漢」
っていう4つの伝統的なお茶たち。
この4つは「四大岩茶」って呼ばれていて、どれも個性がすごいらしい!
全種類飲んでみたいな~♪
お土産でもらった武夷岩茶をCheck!

お土産でもらった正岩肉桂という名前の武夷岩茶。
黒を基調に、赤と金の文字が映える、とてもかっこいいパッケージでした。
このパッケージに使われている色や言葉の意味を、これから解説していきます。
気になった方は、ぜひチェックしてみてください!
中国文化では「色」にも意味がある!
この「赤・黒・金」の色使い、
実は中国文化において深い意味を持つ縁起のいい組み合わせなんです。
お茶のパッケージにこの色が使われているのは、見た目の美しさだけでなく、
文化的なメッセージや価値が込められている場合が多いようです。
🔴 赤 | ・幸福、繁栄、吉祥、お祝い ・結婚式や春節(旧正月)など、おめでたい場面に必ず登場 ・「良いことが起きる前触れ」を意味することも |
⚫ 黒 | ・深み、高級感、厳かさ、ミステリアスさ ・高品質・伝統・落ち着きのある印象を与える ・高級茶・漢方などでよく使われる色 |
🟡 金 | ・富、権威、皇帝、栄光 ・昔の皇帝が使っていた色。最上級、特別なものを意味する ・金色は「最上級のお茶ですよ」というサインにも |

「赤・黒・金」この3色を一緒に使うと
「縁起が良くて、伝統があり、高級で特別」
っていうメッセージになるのだ🎀

なるほど〜!
見た目だけじゃなくて、ちゃんと意味があったんだね♪
- 特別な贈り物用(ギフト)
- 高品質なこだわりの茶葉
- 「印象的」「記憶に残る」体験を届けたい意図がある
今回はお土産でもらったお茶であり、
正岩肉桂という厳選されたエリアで栽培された高品質なお茶だったので、
品質や贈り物にぴったりな、特別感のあるデザインだったようですね♪
パッケージには何と書いてある?

パッケージに書かれている漢字や表記の意味、何が書いてあるか気になるよね!
というわけで、パッケージを読み解いていこう📖✨
まずは表からcheck⇩

パッケージの表で気になる、3つの漢字の言葉
これらは、それぞれ 縁起の良さ・産地の魅力・お茶の風味 を表しています。
言葉 | 意味 |
瑞龍賜福 | 「瑞龍賜福(ずいりゅうしふく)」とは、 縁起の良い龍が幸せや福を授けてくれる、という非常におめでたい表現です。 「瑞(ずい)」は「めでたい兆し」や「吉兆」を意味する漢字で、 「瑞龍」は“吉兆として現れるおめでたい龍”という意味合いをもちます。 この言葉は、古くから幸福の象徴として好まれ、 四字熟語のようなリズム感もあり、格式ある縁起語として用いられてきました。 開業祝い・春節(旧正月)・贈り物などにぴったりの表現で、 特に「龍の年」には大変ふさわしい言葉として重宝されています。 |

中国語での発音は
“ルイ・ロン・ツー・フー”
パッケージ名や贈答用の品に書かれていたら、
「縁起の良い品ですよ」
というニュアンスになるよ🍵
言葉 | 意味 |
印象武夷 | 「武夷山の風情を味わう」 「印象〇〇」という表現は中国でよく使われ、観光地や名産品の魅力を伝えるキャッチフレーズに使われます。 この言葉は、武夷山で作られるお茶のイメージや風土・文化を象徴しています。 |

中国語での発音は、
“イン・シャン・ウー・イー”
中国語の「印象」の意味は、日本語の「印象」とほぼ同じ!
「印象〇〇」は、〇〇のイメージをふくらませて、魅力を想像させるような表現だね。
言葉 | 意味 |
岩骨花香・武夷 | 「岩のように力強いコクと、花のように優雅な香り──それが武夷茶」 武夷岩茶の風味を詩的に表現した名フレーズ。 岩骨(がんこつ): 岩のようにしっかりした味・骨格 花香(かこう): 花のように優雅で華やかな香り |

中国語での発音は、
“イエン・グー・ホア・シャン・ウー・イー”
岩のように力強い骨格と、華やかで優雅な香り──はっきりとした味の中に、
薫り高くまろやかな味があるってことかな?
パッケージの裏側は中国茶の淹れ方ガイド

パッケージには湯量の記載がありませんでしたが、中国茶の基本は「少量のお湯で何煎も楽しむ」スタイル。
今回のお茶は内容量が8gだったので、
おそらく1回分(飲み切り)として、100〜150ml程度の茶器で繰り返し淹れる前提の設計なのだと思います。

たとえば、
8gの茶葉を茶器に入れて、5~8秒で1煎目を出す、それを7~9回くり返すと……
合計で700ml~900mlくらい楽しめる
ってイメージなのだ!
だから「湯量◯ml」って書いてないんだね~♪
開封!茶葉をCheck🌿香り・茶葉の形は?

袋を開けた瞬間、ホッとするような香ばしい香りがふわっと広がり、
「ああ、美味しいお茶が飲めそうだな」と思わせてくれました。
茶葉は細くねじれた形で、武夷岩茶や鳳凰単欉(ほうおうたんそう)によく見られるタイプ。
これは、茶葉を揉みながらねじることでできる独特の形(条形・捻条形)です。
一袋の内容量は8グラム。
中国茶では、100〜150mlの小さな茶器を使って、7〜9回ほど繰り返し飲むのが一般的なので、
これで1回分(飲み切り)という想定の分量です。

香りを嗅いだら飲みたくてたまらなくなってきたよ~!!
……が、私は専用の茶器を持っていないし、1度のティータイムで全部飲みきってしまうのはちょっともったいない!
というわけで、自己流の方法で、2回に分けて楽しんでみようと思います。
正式な淹れ方ではありませんが、ひとりの茶好きの感想として、
「実飲編」を気軽に読んでみてください♪

ここまでで『正岩肉桂』というお茶の背景や特徴が少しでも伝わっていたらうれしいです。
それでは学びはここまでにして…
続きは別記事でお会いしましょう!
――Let’s tea time!
今回の記事の要点をおさらい&ハナのひとりごと
今回の記事の要点をおさらい✨

今回の記事のポイントをまとめたのだ🐼
✔「正岩肉桂(せいがんにっけい)」ってどんな中国茶?
正岩肉桂は、中国・福建省の武夷山の正岩地区で作られる伝統的な高級烏龍茶。
ごつごつした岩山で育つ「武夷岩茶」のひとつで、
岩のミネラルや気候の影響を受けて、香りや味わいに深みがある。
お茶の仕上げは「中〜強めの焙煎」、発酵度は「中発酵〜やや高め(約40〜60%)」。
名前に“肉桂(シナモン)”とあるが、いわゆるスパイスのシナモンが使用されているわけではない。
品種名であり、焙煎時にほんのりシナモンのような甘くスパイシーな香りが感じられることからそう呼ばれている。
✔「武夷岩茶(ぶいがんちゃ)」とは?
武夷岩茶は、中国福建省にある山岳地帯“武夷山”で作られる高級烏龍茶の総称。
岩が多く霧が深い、清らかな水に恵まれたお茶にとって最高の環境で育ち、
岩の間に根を張ることから「岩茶」と呼ばれる。
焙煎をじっくり行うことで、しっかりした焙煎香が感じられ、烏龍茶の中でも発酵度が高いため、青々しさはなく、まろやかで熟成感のある味わいが特徴。
世界的にも評価が高く、なかでも「大紅袍」「水金亀」「白鶏冠」「鉄羅漢」の4つは4大岩茶として特に有名。
✔お茶のパッケージから読み解く、デザインと言葉に込められたメッセージ
パッケージに使われている色は「赤・黒・金」。
この3色がそろうと、「縁起が良くて、伝統があり、高級感がある」というメッセージが込められていると考えられる。
さらに中央には、大きく達筆で書かれた「瑞龍賜福(ずいりゅうしふく)」の文字。
これは、「おめでたい龍が、幸せや福を授けてくれる」という、非常に縁起の良い言葉。
つまりこのパッケージからは、
「伝統的で、高品質で、縁起の良いお茶ですよ」という、しっかりとしたメッセージが感じられる。
ハナのひとりごと
お茶に限らず、食べ物って、異国の文化に触れる良いきっかけですよね。
お茶にハマるまでは、「台湾」にも「中国」にも特に関心がなかった私。
でも、「こんなに美味しいお茶がどんなところで採れるんだろう?」という好奇心から、
今まで知らなかった他国の魅力や文化を少し知ることができました。
中国の武夷山は本当に素晴らしい絶景!一度この目で見てみたいほど美しいです。
私は「西遊記だ!」という印象でしたが、夫は「ドラゴンボールだ!」と言っていました。笑
ぜひ一度検索してみてください♪
しっかり学んだあとは、実際に飲んでみる“癒しの時間”。
ぜひ、続きの「実飲編」も読んでみてくださいね♪

知れば知るほど、奥が深いお茶の世界🍵
「茶道楽は身を亡ぼす」って言葉の意味がよくわかるくらい、
お茶の魅力にハマっていく私だけど、
身を滅ぼさないように、身の丈に合った「茶好き」を目指します🎀
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