我が家の小学校3年生と年中の兄弟は、塾には通わず家庭で英語に取り組んでいます。
書店でたまたま出会った「Enjoy! Phonics 上巻」というテキストに1か月半ほど取り組んだところ、
音や文字への理解がぐっと深まり、
2人とも「もっと英語をやってみたい!」と前向きな姿勢を見せてくれました。
その勢いのまま、続編である**「Enjoy! Phonics 下巻」**にもチャレンジしてみることに!
この記事では、家庭での英語学習を続けるわが家が、
「Enjoy! Phonics 下巻」に取り組んで感じたことや、子どもたちの変化を記録しています。
教材選びの参考にぜひ読んでみてください。

⇩上巻の記事がまだなら、ぜひ先に読んでほしいのだ!⇩
「Enjoy!Phonics 下巻」について
「Enjoy!Phonics」ってどんなテキスト?
「Enjoy! Phonics」は、
フォニックス初心者の子どもたちが、音楽のリズムに乗せて楽しく英語の音を学べるテキストです。
英語にまだあまり慣れていないお子さんでも、
「聞ける・読める・できる!」を目指せるように工夫されています。
書籍基本情報
タイトル:リズムでフォニックスを学べば英語が聞ける・読める・できる!Enjoy! Phonics(上下巻あり)
編著者:
- 岡田晴世(大阪教育大学 英語教育講座 教授)
- 田縁眞弓(京都大学 小学校英語指導講師/私立小学校英語専科)
- 泉 惠美子(関西学院大学 教育学部・教育研究科 教授)
- 加賀田哲也(大阪教育大学 英語教育講座 教授)
発行所:受験研究社
価格:1,350円+税
付属:音声CD-ROMつき(タブレット・PCでダウンロード使用)
タイトル
「リズムでフォニックスを学べば英語が聞ける・読める・できる!Enjoy!Phonics」
※上下巻あり
このテキストの特徴
- リズムに合わせてフォニックスの基本ルールを楽しく学べる!
- オールカラーでかわいいイラストが満載
→ 知らない単語も絵を見ればすぐにイメージできる構成。 - レベル:英語・フォニックス初心者向け
→ 「英語なんて全然わからないよ〜!」というお子さんにもぴったりのスタート教材。
「Enjoy!Phonics 下巻」ではどんなことが学べる?
下巻も、上巻と同じく全5ユニット・各ユニット6レッスンで構成されています。
学習の流れが上巻と似ているので、すでに取り組んだことがある方は、同じペース・やり方で進めやすくなっています。
Unit 1:上巻の復習
→ まずは一度学んだ音をしっかり思い出すところからスタート。
Unit 2:同じ音を持つ言葉
→ can, fan, van / red, bed, Ted / pin, bin, fin のように、同じ音の単語をまとめて学びます。
Unit 3:“e”の魔法(サイレントe)
→ 「音を変える”e”」の存在に注目!cap → cape など、母音の音がどう変わるかを学びます。
Unit 4:音のルール(子音+子音)
→ sh, ch, blなど、子音が組み合わさってできる32の音を練習します。
Unit 5:音のルール(母音+母音)
→ ai, ay, ee, ooなど、母音の組み合わせで変わる27の音を学習。
この下巻では、「一文字の音」+「組み合わせで変わる音」を学ぶことで、
house や August、spoon など、少し長めの単語もルールに沿って読めるようになることを目指します。
チャレンジ問題も含めて全30レッスン。
1レッスンは10〜15分ほどで取り組めるように設計されていて、日々の学習に取り入れやすいのもポイントです。
注意点!CD-ROMの再生環境をチェック
この教材の音声データは「CD-ROM」で提供されていて、CDプレーヤーやDVDプレーヤーでは再生できません。
パソコンや対応デバイスで再生・ダウンロードする必要があります。
上巻・下巻どちらもCD-ROMなので、購入前に再生できる環境があるかを確認しておくのが安心です。


音声が使えないと、せっかくのリズム学習ができなくなってしまうのでご注意!
我が家の「Enjoy! Phonics 下巻」学習記録
下巻スタート時の英語レベルは?
我が家が下巻を始めたときの英語レベルは、こんな感じでした。
![]() ![]() ハナ(私) → 中学生のときに英検3級を取ったきり。中学英語で止まっているけど、簡単な英文ならテンポよく読めるようになってきた感じ。初見でも読める単語が増えてきました。 | ![]() ![]() ソウ君(小3) → 簡単な英文はスラスラと。初めて見る単語でも、ルールに当てはまるものはかなり読めるように! | ![]() ![]() ナエ君(年中) → ゆっくりなら簡単な英文を読むことができ、耳で聞いた単語の音から綴りを想像して書いてみることも。 |
下巻をやることにした理由
上巻を終えて、「自分で読める!」という成功体験ができた子どもたち。
英語に対して「なんだか楽しいね」という気持ちが芽生え始めたタイミングでした。
- 上巻でしっかり成長が見えたこと
- 子どもたちがテキストを気に入って「もっとやりたい」と言ってくれたこと
こうした前向きな流れをそのままつなげたくて、同じシリーズの下巻に進むことに決めました。
我が家の学習スタイル
上巻と同じく、「なるべく毎日やろう!」を目標にして取り組みました。
…とはいえ、実際は毎日はできません。でも、2ヶ月で1冊やり切れたので満足!
流れは上巻とほぼ同じです。
- 各ユニットのジングル(短い音楽)を一緒に歌う
- 1レッスン(2ページ分)をやる
1回10~20分ほどで、気軽に取り組めるボリュームです。
音を聞いたり、声を出したり、指をさしたり、書いたり…
上巻と同様に、同じ作業ばかりが続かない工夫がされていて助かりました。
でも、内容や雰囲気に少し慣れてきたからか、ときどきふざけたり、適当に済ませようとしたりする場面も出てきました。
「英語=つまらない」にだけはしたくないので、やる気が出ない日は思い切ってお休み。
無理にやらず、学習時間の空気を大事にしました。


でも”やる気でないのかな?じゃあ今日はやらないかなー”っていうと、
だいたい不思議と”やるやるー!”っていうんだよね。笑
1冊やり終えて…成長した?
下巻を終えて、子どもたちの成長をさらに強く実感できたのはこんなところ。
- 音を聞いて綴りを考える力がついた
- 初めて見る単語でも読めることがぐっと増えた
最初のUnit1は上巻の復習だったので少し飽き気味でしたが、
Unit2から短文が出てきてレベルアップ感があり、気持ちが再び前向きに。
Unit3の「サイレントe」も最初は難しそうに見えたけれど、
6レッスンにわたってじっくり練習できたおかげで、スムーズに理解できました。
Unit4・5は子音+子音、母音+母音の音を扱います。
単語としては読めても、「音だけでどんな音?」と聞かれるとすぐに答えられない場面も。
組み合わせが一気に増えるので、覚えるのに時間がかかりました。
でも、レッスンを重ねていくうちに、音楽に合わせて自然と耳になじみ、気づけば読めるようになっていました。
テキストの気になった点:発音の「口の動かし方」は載っていない
このテキストは「耳で聞いた音をとにかく真似して声に出す」ことに重きを置いていますが、発音時の口の動きなどには全く触れられていません。
レッスンを進めていくうちに私は、ふとした疑問を感じました。


この音って、どうやってだすのが正解なんだろう?
口の動かし方がちがう気がする…
英語って日本語と違う口の動かし方をするものも多いので、耳で聞いた音をどうやってだせばいいのかわからないときもあるのです。
たとえば「L」と「R」の違い。これも、聞くだけだと分かりづらいんですよね。
発音のコツを学んでから、実際に自分で発音してみることで、初めて気づく違いも多かったです。
補足として発音のポイントを調べてみるのはとてもおすすめ
発音のポイントを調べておくと、さらに有意義な学びの時間になります。
しつこく言いすぎるとやる気が下がってしまうので、ちょっとした豆知識として補足するスタンスが◎。
調べた方法は、
- YouTubeで「発音の仕方」動画を探す
→”「M」の発音””「th」の発音”などと調べると出てきます! - ネットで「LとRの違い」「英語 口の形」などと検索
こうして事前に知識を得たうえで、「こうすると音が変わるよ」とさりげなくアドバイスするようにしていました。
もちろん、子供たちは細かい口の使い方まではすぐには覚えられません。
でも、レッスン中に少しずつ意識させるだけで、聞こえ方が変わっていくのを感じました。


口の動かし方に気を付けると、音声と同じような発音ができるようになるのに感動したのだ!
音声の事前チェックもやっておけばよかった
下巻も上巻と同じような進め方でOKでしたが、やっぱり音声は事前にチェックしておけばよかった!
「どんな音が流れるのか」「どう進めていくのか」をちょっとだけ先に把握しておくと、子どもと一緒に取り組むときにスムーズです。


子ども達に”今から音楽が流れるよー”って言ったのに、音楽じゃなかったり、
問題➜答えの前に、一度音声を止めたかったのに、止めどころを失敗したり…。
事前に音源を聴いておけば起こらなかった失敗だった!
下巻も英会話ができない私が先生役でもOKだった?
結論から言うと、まったく問題なし!
上巻と同様に、基本は音声に合わせてレッスンを進めるスタイルなので、英語力に自信がない私でもしっかり取り組めました。
私自身は「中学生のときに英検3級を取ったけど、その後の学習はほとんどしていない」というレベルですが、それでも内容が難しく感じることは一切ありませんでした。
フォニックスの知識は初めて知ることばかりですが、知らないことを子どもと一緒に学びながら進めていくのが楽しかったです。


音声を使うレッスンだからこそ、英会話ができなくても大丈夫。
でも、発音の仕方や内容の予習…ちょっと調べておくと、より良いレッスンになります。
先生としての完璧さが大切なんじゃなくて、一緒に学んでいく姿勢が大事なのかなって思ったよ。
一つ達成!次のステップは?
フォニックスのルールは本当に奥が深くて、この上下巻だけでは網羅できません。
でも、「自力で英語を読む力」は、確実についてきたと思います。
この一冊、やってよかった!
そう思えた反面、1つ問題が。
…このテキスト、下巻で終わりなんです。
学んだことをさらに深めていくためには、次のステップとなるテキストが必要だと感じました。
「Enjoy! Phonics」の先にどんな教材があるとよさそうか、我が家も今まさにリサーチ中です。


Enjoy!Phonicsで学べるのはフォニックスの入門。
さらに深めるための中級テキストってまだ見つけられていないんだよね。
この先のハナ家では、学んだルールを活かして、簡単な英語絵本を読むこと(多読)に挑戦していこうと考えているよ。
「この単語、フォニックスで読めるね!」という気づきが、きっと次のステップへのやる気につながるはず。
Enjoy!Phonics 下巻はどんな人におすすめ?
Enjoy!Phonics 下巻は、次のような方に特におすすめです。
- CD-ROMを読み込める環境がある
- フォニックスを初めて学ぶ
- 年齢は4歳〜小学生(※ハナが我が子の学習経験から判断した目安です)
- 10〜15分程度なら集中して取り組める
- 上巻を使ってみて「もっと学びたい!」と感じた
- パパやママが“先生役”として一緒に学習できる
注意点として、この上下巻を終えたからといって「フォニックスはこれで完璧!」というわけではありません。
あくまでも「フォニックスの基礎がしっかり身についた」という状態になるテキストです。
「全部学べるわけじゃないなら意味ないのでは?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
基礎を身につけることで「この読み方はどうなるんだろう?」と、
学んだルールだけでは読めない単語やパターンにも自然と興味がわくようになります。
まさに、応用編へ進むための“橋渡し”としてぴったりの内容だと感じました。
続編がないのが少し残念ですが、フォニックスを全く知らない方にも自信をもっておすすめできる、入門にふさわしい1冊です。
下巻から始めても大丈夫?
Enjoy!Phonics は上下巻を通してフォニックスの基本を学ぶ構成になっているため、可能であれば上巻から始めたほうが理解がスムーズです。
下巻の最初に登場するのは「サイレントe」。
この時点で既に少しステップアップしているため、次のようなことができるお子さんであれば、下巻からのスタートでも問題ないかもしれません。
これらがクリアできていない場合は、やはり上巻からのスタートがおすすめです。
学びポイントの要約&ハナのひとりごと
学びポイントの要約


今回の記事のポイントをまとめたのだ!
✔『Enjoy! Phonics 下巻』がどんな人におすすめかがわかる | CD-ROMが使える環境があって、フォニックスを初めて学ぶお子さん、またはこれから本格的に英語にふれていきたい親子にぴったりの教材。 10〜15分くらい集中できる年齢(4歳〜小学生)であれば取り組みやすく、「子どもと一緒に楽しみながら英語を学びたい」というママやパパにとっても、ちょうどいい入門書になっている。 |
✔下巻から学習を始めても大丈夫なケースがわかる | すでにアルファベットの音や基本的なフォニックスルールを知っていて、簡単な単語を読める子なら、下巻から始めてもOK! ただ、まったくの初心者だったり、アルファベットとフォニックスの音の違いがあいまいな場合は、上巻から始めるのが安心。 「サイレントe」など新しいルールが下巻では登場するので、前提知識があるかどうかが大きなポイント。 |
✔フォニックス学習のゴールと、このテキストの位置づけが理解できる | この教材を終えたら「英語が全部読めるようになる!」というわけではない。 むしろ、「英語のルールが少しずつわかってきたかも!」という手応えをつかむための入門編。 「まずはここから」がこのテキストの役割。 完璧じゃなくていい、でも確実にステップアップできる足がかりになります。 |
✔学習後のステップアップにつながる考え方がわかる | テキストが終わるころには、子どもたちの中に「この単語はどう読むの?」「これはさっきのルールで読めるのかな?」という疑問や興味が出てくるはず。 その気持ちこそが、次の学びにつながる原動力。 無理なく、でもちゃんと前に進めるような、自然な学習意欲を引き出してくれる。 |
ハナのひとりごと
上下巻を約3か月半で学習し終えました。
終わってみて感じたのは、思ったよりも苦にならずに学べたという感動です。
もちろん、どんなに興味深いテキストでも、飽きてしまったり、ふざけたり、兄弟喧嘩になったりすることもありました。


飽きたかと思えば、どっちが先に言うか争ったり、悩んでる途中でちょっかい出したり…
「楽しく学ぶ」がモットーだけど、怒ることももちろんありました。
決して100%お行儀よくニコニコして学習できたわけではありませんが、それでもやり切った!!!
この達成感が、私と子供たちにとって良い方向に働いたと思います。


全部終わったね!すごいね!次は何をしようか!!
もし、このテキストを使う時間がつらいものであったなら、子供たちからこんな言葉が出るはずがありません。
このテキストを終えたからと言って、すべてを読めるようになるわけではありません。
でも、全然読めなかった英語が少し読めるようになった!英語を読めるのが、なんだか面白い!
こんな風に子供たちの気持ちが変わっただけでも、大きな成果があったと感じています。
お子さんと一緒に楽しく英語を学びたい方、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。


大人の学び直しにもぴったりなのだ。
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