「英語が話せるようになってほしい!」
「将来役に立つ力を身につけてほしい!」
そんな思いはあるものの、わが家では子ども2人に英語の習い事をさせる余裕はありません。
だからこそ、家庭でできることをコツコツとやってみようと、「おうち英語」に取り組んでいます。
でも家庭学習となると、当然ながら先生役は親——つまり私。
ところが…

先生役の私、まったく英会話ができません!
英語レベルは中学生どまり。
しかも、その中学英語すらうろ覚えという現状です。
そんな頼りない私でも、子どもと一緒に取り組んでみたら、ちゃんと手ごたえを感じられた英語テキストがありました。
それが、書店で見つけた**『Enjoy! Phonics』**という教材です。
この記事では、『Enjoy! Phonics 上巻』を使って実際におうち学習をしてみた感想や、子どもの反応、効果などを詳しくご紹介しています。

「おうちで子どもと英語をやってみたいけど、自分にできるかな?」と迷っている方の参考になればうれしいのだ。
「Enjoy!Phonics 上巻 」の紹介
「Enjoy!Phonics」ってどんなテキスト?
私が今回使ってみたのは、
『リズムでフォニックスを学べば英語が聞ける・読める・できる!Enjoy! Phonics』
というテキストです。
上下巻あるうちの「上巻」を使ってみました。
書籍基本情報
タイトル:リズムでフォニックスを学べば英語が聞ける・読める・できる!Enjoy! Phonics(上巻)
編著者:
岡田晴世(大阪教育大学英語教育講座教授)
田縁眞弓(京都大学小学校英語指導講師/私立小学校英語専科)
泉 惠美子(関西学院大学教育学部・教育研究科教授)
加賀田哲也(大阪教育大学英語教育講座教授)
発行所:受験研究社
価格:1,350円+税
付属:音声CD-ROM付き(タブレット・PCにダウンロードして使用)
このテキストの特徴は?
- 音楽のリズムに乗せて、フォニックスの基本ルールを楽しく学べる構成!
- カラフルなイラストがいっぱいで、知らない単語もイメージで理解しやすい!
- 英語初心者・フォニックス初心者の子にぴったりの入門書!
- 英語がわからない子でも、「楽しい!できるかも!」と思える工夫がたくさん!
注意ポイントもあるよ!
この教材、音声が「CD-ROM」に入っています。
つまり、CDプレーヤーやDVDプレーヤーでは再生できないんです!

ハナさんは知らずに買ってしまって、「あれ?聞けない!?」ってなったのだ。
後から外付けDVDドライブを買ってPCで再生したよ…
『Enjoy! Phonics 上巻』ではどんなことが学べる?
『Enjoy! Phonics 上巻』は、英語がはじめての子でも「音のルール」からしっかり学べるテキストです。
上巻は、次の5つのユニットで構成されています。
- アルファベット(A~Z)の学習
- A~Zのフォニックス音の練習
- 似ている音の聞き分け①
例:bとp、tとd、cとg - 似ている音の聞き分け②
例:mとn、fとv、lとr など - 母音+子音の音のルール
例:a+m=am、o+p=op など
各ユニットには6つのレッスンがあり、見開き2ページで1レッスン完結!
全部で29レッスン+チャレンジ問題が入っていて、1レッスンは10〜15分程度で取り組める構成になっています。
上巻が終わるころには…
アルファベットの読み書きやフォニックスの基本ルールが自然と身につき、
「bag」「hop」「ham」のような簡単な単語なら、音のルールに当てはめて自分で読めるようになることを目指します!
我が家の学習のお話
フォニックスを始めようと思った理由
子どもと一緒に英語を学びたい。でも、どう進めていけばいいのか分からない……。
そんな私の悩みを解決してくれたのが、**斉藤淳さんの『ほんとうに頭がよくなる世界最高の子ども英語』**という本でした。
この本に書かれていたのは、
「まずは音(フォニックス)から学び、そして多読で理解を深めていく」
という、英語学習のステップ。
「フォニックスって何?」という私でしたが、実際に少し勉強してみると、
ルールに当てはめると単語が読める!=楽しい!
という感覚にびっくり。
「これは子どもにもハマるかも!」と思い、まずはフォニックスから始めようと決めました。
「Enjoy! Phonics」を選んだ理由は…?

正直に言うと、
**書店でフォニックスの本がこれしかなかったから!**です(笑)
かなり大きな書店に行ったのですが、そのときフォニックス教材はほぼなくて……
迷う余地なしの“一択”。
「え…これで大丈夫かな?」と半信半疑で手に取ったものの、結果は大正解!
息子2人とも、楽しく学べました!
ハナ家での勉強・リアルレポート

毎日コツコツ、でもムリなく楽しく!なのだ。
「英語は、少しずつでも毎日やるのが大切!」
どこかでそんな言葉を聞いた私は、まずこう決めました。
「なるべく毎日、英語タイムを作ろう!」
実際の学習の流れは、こんな感じです。
- 各ユニットごとに決まっている**ジングル(短い音楽)**を歌う
↓ - **1レッスン(見開き2ページ)**に取り組む
1回の学習時間は10~20分程度。
時間に幅があるのは、音声を流す前に「この単語、自力で読めるかな?」と子どもにチャレンジさせたり、考えたりしながら進めているからです。
飽きない工夫がいっぱいだった
音を聞いたり、声に出したり、指でさしたり、書いたり…
同じ作業が続かないようになっているので、飽きずに進められます。
1レッスンで学ぶ内容も、ちょうど良いボリューム感。
「わからない!」とつまずくことはほとんどなく、スムーズに学べました。
最初は「ちょっと内容が少ない?」と思ったのですが、
次のレッスンまでにしっかり記憶に残っていることが多く、結果的にベストな量だったなと感じています。
毎日が理想!でも無理しすぎないのも大切
「毎日やろう!」と決めたものの、予定があったり体調が悪かったりで、もちろん100%毎日は無理でした。
それでも「なるべく続けよう」という気持ちで取り組み、
約1か月半で1冊をクリア!
ムリなく・楽しく・でもしっかり続けられたのが、何よりの成果です。
1冊やり終えてどうだった?

「英語って楽しい!」っていう気持ちが芽生えたよ!
学習スタート時の英語レベルはこんな感じでした。 | ||
![]() ハナ(私) 英検3級あり。中学英語まではOK。でも英会話はからっきし。 | ![]() ソウ君(小3) 色・食べ物・数字など簡単な英単語が少しわかる。 アルファベットはわかるけど、大文字・小文字の区別があやふや。 | ![]() ナエ君(年中) 簡単な単語はわかるけど、アルファベットは読むだけで書けない。でも「英語、なんか好き!」という気持ちあり。 |
⇩
一冊終わる頃には、こんな変化がありました。 | ||
![]() ハナ 簡単な英文がテンポよく読めるように。 初見の単語も読めることが増えた。 | ![]() ソウ君 簡単な英文が読めるように。 初めて見る単語もフォニックスで読めることが増加。 | ![]() ナエ君 ゆっくりなら英文が読める。 音から綴りを想像して書けるように。 |
それぞれのレベルに合わせて、確実にステップアップできたという実感があります。
3人に共通して感じた3つの変化
- フォニックスって楽しい!という気持ちが芽生えた
- 発音がよくなった
- 英語にポジティブな感情が生まれた
→「英語の絵本読んでみたい!」「この英語、読めるかも!」
フォニックスで音のルールがわかるようになると、「なんとなく読める単語」が増えるんです。
これが、「読めた!」という達成感に直結して、“できるから楽しい!”につながったのだと思います。
また、発音についても、
一つ一つの文字の音を理解したことで、音声に合わせて自然と正しい発音ができるようになりました。

「Enjoy! Phonics 上巻」は、
英語がちょっと苦手なママでも、子どもと一緒に楽しく英語をスタートできるテキストでした。
英会話ができない私が先生役でも問題なかったか?

ほぼ、問題ありませんでした!
テキストに沿って、付属の音声CDを使って進めていくスタイルなので、
英会話が苦手な私でも、ちゃんと「英語レッスン」っぽい時間が作れました。
では、なぜ「100%問題なし!」じゃなくて、「ほぼ」と言ったのか?
理由は3つのつまづきポイントがあったからです。
つまずいたポイント
- フォニックスルールで読めない単語が出てくる
- イラストでも意味が分かりにくい単語がある
- 「音を聞いて真似する」のは基本だけど、どう出せばいいか分からない音があった
フォニックスを学んでいくと、子供たちも「自分で読んでみたい!」となります。
でも、「あれ?ルール通りじゃ読めないぞ?」という単語に出会ったとき、
子供の疑問にすぐ答えられるかどうかが、意外と重要だなと感じました。
下巻で出てくるルールを先に知らないと、
「なんでそうなるの?」と聞かれても、「えっと…ちょっと待って…」と止まってしまい、
答えを調べている間に子供は飽きてしまうのです。
私がやってみてよかったこと
- 内容をあらかじめ軽く目を通しておいた
- 音声も聴いておいた
- 下巻の内容も目を通しておいた
- 別のフォニックス解説書で、基本ルールを補強しておいた
このちょっとした予習があるだけで、自信をもって先生役ができるようになりました。
音声で流れる内容もあらかじめ聴いておいたほうが、”これからどんな音声が流れるか”という説明がしやすかったです。

予習時間をつくるのは大変だけど、
子どもがやる気を出してくれる時間って本当に短いから、できるなら予習してスムーズなレッスン時間にしたいのだ。
「Enjoy! Phonics」はどんな人におすすめ?
我が家で実際にこのテキストをやってみた結果、
次のようなご家庭には特におすすめだと感じました。
- CD-ROMを再生できる環境がある
- Phonicsがまったく初めての初心者
- 対象年齢:4歳〜小学生
(※理解力のある子なら3歳でもOKかも) - 10〜15分くらいなら集中できる子
- やる気のあるパパ・ママが先生役になれる
フォニックスに初めてふれるお子さんと一緒に取り組む教材として、
候補にぜひ入れてほしい一冊です!
「英語って楽しい!」「なんだか読めるかも?」という
前向きな気持ちが芽生える、はじめの一歩にぴったりの内容でした。
学びポイントの要約&ハナのひとりごと
学びポイントの要約
✔英語が話せない親でも先生役になれる?リアル体験談 | 英語が話せない親でも、先生役として十分やっていける 発音や意味が分からない単語が出てきても、教材の音声や親の予習でカバーできる。大切なのは「一緒に学ぶ姿勢」と「子どもと楽しむ気持ち」で、完璧である必要はないということ。 |
✔フォニックス教材「Enjoy!Phonics」の使い方と注意点 | フォニックス教材「Enjoy!Phonics」の特長と注意点 音声CDに従って進められるため、初心者の親子でも無理なく取り組める。ただし、フォニックスの基本ルールだけでは読めない単語も出てくるため、あらかじめ親が内容を把握しておくことで、子どもの疑問にもスムーズに対応できる。 |
✔お金をかけずに英語学習を続けるためのヒント | お金をかけなくても、家庭で英語力は伸ばせる 英語塾に通えなくても、「毎日少しずつ英語に触れる時間」を作ることで、子どもは確実に力をつけていける。英語習得において一番大事なのは、学習の“量”と“継続”であり、親のサポート次第で環境は十分整えられる。 |
✔子どものやる気を引き出す、おうち英語の向き合い方 | 子どもの「できた!」を大切にした、おうち英語の向き合い方 子ども自身が「英語っておもしろい」と感じられる時間を一緒に作っていくことが、おうち英語の成功ポイント。やる気を引き出すには、結果よりも「楽しい・読めた・わかった」の小さな成功体験を積み重ねることが何より大切。 |
ハナのひとりごと

塾に通えないなら、英語はあきらめる?そんなの、イヤだ!
学習塾に通わせるのが、一番効率のいい英語学習法かもしれません。
でも、英語系の塾って決して安くはないですよね。
もちろん、我が家も例外ではなく…
息子ふたり分の英語塾費用なんて、現実的にムリ!
でも、「塾に通わせられない=英語をあきらめる」にはしたくない。
できることがあるなら、やってあげたいんです。

だってやっぱり、英語を話せるってかっこいい!
よく考えてみれば、英語を話せる人がみんな塾に行っていたかというと、そうでもない気がします。
共通しているのは、「とにかくたくさん英語を勉強した!」という経験。
逆に、塾や英会話教室に通っていたのに、英語を話せない…という人もいる。
それ、まさに私なんです。
小5〜小6で英会話教室に通い、中学3年間も塾で英語。
英検3級もとりました。

でも…英会話、できません。全然自信ありません。
当時の私は、塾に通ってさえいれば、いつか突然ぺらぺら話せる“魔法の瞬間”がくると思っていました。
でも、そんな瞬間は結局こなかったのです。
英語は、ある日突然話せるようにならない。コツコツ、毎日のインプットとアウトプットの積み重ね。
それに気づいたのは、大人になってからでした。
だから今、私は思うんです。
子供の英語習得に必要なのは、「塾」じゃなくて「熱量」。
もちろん塾が悪いわけじゃないですよ。
本人のやる気に火をつけてくれる塾なら、大きな力になると思います。
でも私のように、「週1で英語を聞いて、勉強してる気になっていた」タイプには効果が薄かった。
その結果、「テストはできるけど、話せない・聞き取れない」英語になってしまいました。
「本人がどのくらい熱中できているか?」というのをよく観察して、その子に合った学習方法を選んでいくのがよさそうです。
おうちで英語を学ぶ最大のメリットは、
・英語に触れる時間を、お財布を気にせず増やせること
・子供の反応を、すぐそばで見守れること
塾に通わせられないのは、もうしょうがない。
でも、おうちで学ぶのもメリットたくさんです。
小さな工夫を重ねながら、「英語ってなんだか楽しい!」って思える時間を、子供たちと一緒に積み重ねていき、
”今度こそ自分も英会話を取得かも?!”という夢も一緒にみられるのですから。

私だって、やっぱり英語話せるようになりたいもん!
英語が得意かどうかより、英語にポジティブな気持ちで向き合う土台を作る。
そんなコミュニケーションタイムを、子供たちと作っていけたらいいと思っています。

私頭悪いから無理!なんて言ってる場合じゃないのだ。
やれば絶対できるのだ!
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