赤字は物価高のせい?年収460万世帯・2024年と2025年の1月家計状況を比較

家計の戦略

「物価高で今月も赤字」と毎月ため息がでてしまうご家庭も増えているのではないでしょうか。

我が家もここ最近は赤字続き、すべて物価高のせいだと責めたくなる毎日です。

しかし、本当に原因は物価高だけなのか?昨年と今年の1月の家計状況を比べてみると、生活の変化や財布の緩みも影響していることがわかりました。

支出額は2024年¥329,301-、2025年は¥407,825-、驚くほどに増えています。

なぜここまで支出が増加したのでしょうか?2つの家計簿を比較して原因や対策を考察していきます。

ハナ
ハナ

今回は、

  • 年収400万~500万世帯の家計状況が気になる方
  • 物価高による赤字で苦しんでいる方
  • みんな本当に家計が苦しいの?と疑問に思っている方

に楽しんでいただける記事を書いています。

リーフ
リーフ

ハナさんちは、

ハナさん(30代専業主婦)・パパ(30代会社員)・小3の男の子・年中の男の子の4人家族。

賃貸住まいで、世帯年収460万、車は一台所有、関東住みなのだ。

赤字の原因は「物価高+生活や行動の変化+財布の紐の緩み」

2024年~2025年の変化で分かる支出増加の原因

2024年から2025年で変化したことが4つあります。

  • 物価が上がった
  • 小3息子の習い事、サッカーを辞めてスイミングを始めた
  • コロナの影響で減っていた飲み会や出張、人付き合いが増えてきた
  • 防災意識が高まって備蓄や対策アイテムを増やした

この4つの変化に注目してみると、「物価が上がった」以外の「生活・行動の変化」にも赤字の原因が隠れているのです。

まず「習い事」は、サッカー¥6,500からスイミング¥7,865に変更で、¥1,365のUPです
少額の増加で「生活費を少し節約すれば調整できる」と考えていましたが、実際には増額分を節約しようという意識が足りませんでした。
物価が上がって生活費も上がった結果、増額分もただのオーバーとなっていたのが現実です。

次に「コロナの影響で減っていた飲み会や出張、人付き合いが増えてきたこと」。
夫の飲み会は1回5,000円前後。頻度がコロナ前に戻ってきたことがかなり痛い出費です。
お酒は好まない夫ですが、仕事でのコミュニケーションは大切にしているので、金欠だからといって飲み会を断るわけにはいきません。
ですが、ギリギリ家計から5,000円を調整するってとても難しい。飲み会代もオーバーのまま赤字になりがちでした。

専業主婦の私も、近頃人付き合いが少し増え、「人を招待するために家をきれいにしたいな」「もう少しおしゃれしたいな」と欲が出て、日用品やコスメ代などでお金を使ってしまいました。
(コロナの行動帰省中は、人と会わないしほぼノーメイクだった。)
これも増えた出費を他で調整しようとする考えが抜けていたので、反省すべきポイントです。

また2024年は「防災意識が高まったこと」で、備蓄や地震対策グッズを急激に増やしました。
「命を守ることは何より大事」という大義名分のもと、予算オーバーになるだろうとわかりつつも購入してしまったのです。
防災対策をするのは大切ですが、購入後のお財布事情をもっと意識するべきでした。

総じて言えるのは、「今あるお金でやりくりをする」という大切な決まり事を忘れ、予算を堂々とオーバーする過去の自分に戻っていたということです。

「物価が上がったこと」で、米や野菜・肉に魚、食品の価格がぐんぐんと上がっていくのを毎月のように感じたので、かなり影響があったのは事実です。
育ち盛りの子供の成長のためにも、健康のためにも食費を削ることはできないので、予算オーバーになってしまうことが多々でした。

しかし振り返ってみると、生活・行動の変化により増えてしまった支出もあり、すべてが物価高のせいではないことに気づかされました。

2024年1月と2025年1月の家計簿を比較

カテゴリー2024年 1月2025年 1月支出の増加額
固定費家賃80,30080,3000
通信費13,89114,568677
保険2,9403,660720
夫・こづかい20,00025,7805,780
010,00010,000
水道・光熱費36,10042,1346,034
5,97445,15439,180
教育29,76028,385-1,375
やりくり費食費56,76877,47020,702
外食費4,9670-4,967
日用品38,59145,7817,190
医療5,0902,700-2,390
レジャー娯楽24,99613,613-11,383
服・美容7,7245,524-2,200
2,20011,1658,965
特別出費01,5911,591
329,301407,82578,524の増加

比較してみた結果、増加額が気になる項目は、「水道・光熱費」「税」「車」「食費」「日用品」「本」の6つです。この6項目の増加原因を分析してみます。

まず「水道・光熱費」は、昨年よりも使用していないつもりだったので、「100%値上げのせいだ!」と思っていました。

しかし電気の使用量をみると、2024年443kWh、2025年450kWh。
(あれ?使用量が増えている。)
ガスは2024年36㎥、2025年45㎥。
(あれ?増えている。)
水道(2か月分請求)2024年55㎥、2025年54㎥。
(これは使用量は減っているのだけど、支払金額は増えている。値上げの影響ですね。)

光熱費の高騰もあるけれど、昨年ほど電気・ガス・水道の使用に目を光らせていなかったことが影響している可能性もありそうです。

「税」は、ふるさと納税なので問題なし。

「車」が高額になったのは、バッテリー交換をしたからです。
大型出費は事前に貯めておくのが理想ですが、ここ数か月まったく貯金に手が回らず、家計に大打撃の赤字出費となってしまいました。
これは「物価高と生活の変化で貯金ができなかったことによる準備不足」が原因だと思われます。

「食費」は思いっきり物価高の影響を受けての増加です。
「子供たちの食べる量が増えてきた」とはいえ、2万円も食費が増加するほどの量ではありません。なるべく安い食材を選んでいたのですが、一品ごとの少額値上げの積み重ね攻撃に対抗しきれなかったようです。
「日用品」も同じく値上げで増加してしまった分もありますが、インテリアグッズや美容アイテムを購入してしまった「財布の紐が緩んだ出費」もあるので反省です。

「本」は英語のテキストをまとめて買ったことで高額になりました。
習い事をあまりさせない分、家庭学習に使用するドリル・テキストは必要なものを購入してあげたいので、あまり節約したくない支出です。
まとめ買いで安く購入できたため、ここは後悔のない出費です。

増加した項目を分析して思うことは、値上がりでどうしようもない部分がかなりあるけれど、気持ちの引き締めで減らせる出費(光熱費・日用品)もあったのではないかということです。

しかし、引き締めても赤字を減らすのが精一杯で、黒字化は難しいほど物価高の影響を認めざるをえません。

赤字家計を改善する対策

「生活や行動の変化による支出増加」から考えてみた対策

「習い事代」「飲み会等、夫の交際費」は私の意志で変えることができないので、対策できるのは私の意志で変えられる部分です。

それは、「私の人付き合いに伴う支出」「防災対策」。
どちらも大切なことなので、やみくもに削減すればいい訳ではありませんが、過度な浪費を防ぐために支出時のルールを設けることにしてみました。

  • 事前に決めた予算内で購入する
  • 漠然と防災グッズを集めるのではなく、優先順位を考えて対策していく
  • 今あるものでどうにかできないか思考する
  • 見栄を張らない
  • 必要になったとき以外はYouTubeやSNSで情報を集めない

この5点を気を付けて、厳選していきたいと思います。

おすすめコスメの紹介や便利なアイテムの紹介を見ていると、すぐに欲しくなっちゃって予算以上に購入してしまうから、情報の見過ぎに注意するのが一番の対策な気がするよ。

「家計簿の比較」から考えてみた対策

家計簿の比較をしてみて変えられそうだと思ったところは、「水道・光熱費」「食費」「日用品」「本」のカテゴリー。

これらの項目は「少しずつの我慢」をすることによって支出削減の可能性があります。

「結局我慢なんだ?」と言いたくなってしまうところですが、奇策などないのです。
「健康に関わることにはお金を惜しまない」というポリシーを守りつつ、それ以外の買い物では節約を心掛けなければなりません。

ちょっとした我慢の積み重ねが、家計改善にきっと役立つはずです。

まとめ 物価高による赤字は、生活水準を下げることで対策

2024年1月と2025年1月を比較してみた結果、赤字の大きな原因は物価高にある可能性が高いが、行動や生活の変化によって支出が増加していたことにも一因があることがわかりました。

物価が上昇し続けている今、これまで通りでは対応できない現実を受け入れなければなりません。

物の値段は自分では変えられませんが、生活や行動は工夫次第で調整できます。

まだ調整できる部分があることを前向きにとらえ、支出に向き合っていくことが大切です。

生活水準を下げるときは、注意したほうがいいことがあります。
それは、なんでも闇雲に生活水準を下げるのは避けるということ。

多くのことを諦めて、どんどん自分の生活の質を下げていけば支出は減るかもしれません。
ですが、そのときに自分の心は健康でいられるでしょうか?

「健康に関わることにはお金を惜しまない」というポリシーには身体の健康だけではなく心の健康も含まれます。

節約のしすぎで心の健康を損ねてしまっては、本末転倒。

生活の活力になるものは無理に削らず、負担の少ないところからしっかり節約していくのが大切です。

年収460万円世帯の家計簿、何かの参考になれたでしょうか?

家計簿をつけることで、赤字になっても客観的な分析ができるというメリットがあります。

今まで家計簿をつけていなかったという人は、ぜひ今日から家計簿をつけてみましょう!

家計簿をつけてた人は、過去と比較してみると新しい発見があるかもなのだ!

物価高、辛すぎるけどがんばるのだ!

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